受賞メダル

受賞プレート

主な植物の解説書 その2 主な植物の解説書 その1

ガーデニングワールドカップフラワーショー 2013 in JAPAN
ショーガーデン部門 - 施工担当
最優秀作品賞(農林水産大臣賞)金賞 受賞

技能と才能を発揮して頂いた下記の皆様に心から感謝申し上げます。(順不同)

㈱緑花園 / 志水総建 / ㈱九十九電機設備 / ㈱ジャパンアクアテック / ㈱ケイテックス / 丸三テント商会 / 堤鉄工所 /
㈲吉原建設 / ㈲羽野農園 / ㈲青光園
※会社名をクリックすると詳しい情報を見ることができます。

TIMELESS TOROPICAL / PEACE WITH NATURE が完成するまで

施工前

施工前

ここはハウステンボス内にあるパレスハウステンボスです。
この場所に9月30日から10月10日までの11日間で100m²(幅17m、奥行5.9m)のショーガーデンを完成させます。

2013.9.30(施工1日目)

初日から雨に見舞われました。
庭全体と構造物の位置決めを行い、周囲をオーストラリア産の枕木(50kg/本)で縁取りをしているところです。

枕木で縁取り

 

予めサビ加工された歩道の据付けです。
鉄工所で製作された歩道7ピースを繋ぎ合わせていきますが、雨で緩んだ地盤に鋼鉄製の重量物を据えるため、微調整にかなりの労力を要しました。

サビ加工された歩道の据付け

据付けが完了した歩道

2013.10.1(施工2日目)

据付けを終えた総延長13メートルの歩道です。右手前が入口で、左奥がメインの場所となります。

2013.10.2(施工3日目)

高木(シラカシ)を位置と方向を確認しながら据えているところです。
今回使用した高木は高さ4.5mのシラカシ3本、高さ3.5mのタイサンボク2本で、全て福岡から陸送してきました。

高木(シラカシ)の位置決め

 

直径約3mのパーゴラ(東屋)が入り、床下収納を製作しているところです。
この中に照明や音響など電気関係のコントローラーの全てが収められます。
パーゴラの床面は元々の地面から80cmの高さがあり、デザイナーはこのパーゴラから眺める白い花に強いこだわりを持っていました。

直径約3mのパーゴラ(東屋)

 

ひとつひとつ手作業で土のうを積んでいき、設計通りの大きさ(4m✕2.5mの楕円形)に形成していきます。

池は4m✕2.5mの楕円形

 

3日目の作業が終わりました。
縁取りの枕木、白い部分の池、その横にパーゴラへと続く歩道の設置が終わりました。

3日目の作業が終了

据歩道に沿ってサビ加工された柱を設置

2013.10.3(施工4日目)

歩道に沿ってサビ加工された柱を設置しています。
長いものは高さが4mもあることから、安全性確保のため基礎部分の固定を慎重に行っています。
黒いものは防水シートが貼られた池になります。
この柱と先に設置した歩道は自然なサビの風合いをを出すため、8kgもの食塩を使用しました。

2013.10.4(施工5日目)

池の中央に丸い仕掛けが入りました。
斜面には自然石を、底には那智石を全て手作業で敷き並べていきます。

池の中央に丸い噴水を設置

 

フェニックスが入るだけで亜熱帯へ様変わりします。

フェニックスで亜熱帯へ様変わり

2013.10.5(施工6日目)

パーゴラに花の蕾をイメージしたパーゴラを設置しているとこです。
高さが3mのシェイドを安全に固定するため基礎部分の施工を慎重に行いました。
パーゴラの周囲は植栽に備えて土も入りました。

パーゴラにシェイドを設置

 

池の斜面にある石は全て自社の石山から運んできた自然石で、その形を活かしながら一個ずつ手作業で積み上げたものです。
池の中に仕込んだ噴水や照明(水中ライト、ストリップライト)の調整を行っています。これで夜の鑑賞が更に美しくなりました。
写真は池の中に仕込んだ噴水や照明(水中ライト、ストリップライト)の調整を行っているところです。

噴水や照明の調整

2013.10.6(施工7日目)

池に水が注がれました。
循環式の池ですが、次第に透明感のある水へと変わっていき、庭全体に潤いがでてきます。

池に水を注入

 

本格的な植栽が始まりました。
樹木や草花の種類は30種を超え、このうち草花は1300鉢にもなります。
隙間なく丁寧に植えていきました。

本格的な植栽が開始

2013.10.7(施工8日目)

植栽がどんどん進んでいます。
日本では室内鑑賞用としてお馴染みの観葉植物ばかりですが、量販店で目にするものよりも大きく、フレッシュなものを揃えました。
・入口両サイド:シマオオタニワタリ
・枕木の内側:モンステラ・デリシオーサ
・柱の足元:クッカバラ
・枕木の左側:スパティフィラム(白)

隙間なく植物を植えていきます。

 

デザイナーがこだわった白いデンドロビウム80鉢がパーゴラの前に整然と並びました。
シンガポールから輸入したこの花は、日本でよく目にする蘭とは異なり、小ぶりで可憐な花を付けています。
デザイナー曰く、この花の色は「Masako White」と呼ばれ、皇太子徳仁親王妃雅子さまをイメージして付けられたそうです。
植栽が終わった後、ホタルの様に光るLEDライト数十個を仕込みました。

デザイナーがこだわった白いデンドロビウム

2013.10.8(施工9日目)

台風が多い年となり、この日は安全対策を講じ、作業は中断することとなりました。
準備期間に接近した台風は、シダ類の半数以上を風で枯れさせてるなど悩みの尽きない施工となりましたが、植栽を終えた植物たちにとっては恵みとなる雨となったようです。

完成です!

2013.10.9(施工10日目)

期限の1日前に完成しました!
日没後の写真しかありませんが、平和と少女をモチーフにした彫刻と噴水がライトアップされています。
僅かな光を受けて浮かび上がっているスパティフィラム(白)も印象的です。

前日に完成した庭

2013.10.10
(施工11日目 / 最終日)

緑と白のコントラストが美しい庭になりました。
施工範囲外の後方に植えられていた高木とも一体化しています。
一般公開で来場されたお客様はパーゴラのソファーに腰掛け、笑顔で記念撮影をされていました。

完成写真-1

完成写真-2

完成写真-3

完成写真-4

完成写真-5

完成写真-6

完成写真-7

完成写真-8

完成写真-9

(株)ハウステンボス

完成写真-10

(株)ハウステンボス